「ネパールでの鍼灸の挑戦」


初めてのネパール 。
そして、鍼灸で国外ボランティアというのも初めての経験。
10代の学生の頃にも声をかけられた事があるヘルスキャンプ。

学業と仕事の両立の中では、なかなか休みが取れず。
卒後、今から3-4年前にルンビニでヘルスキャンプが開催されると聞いた時、参加申し込みをしていたが、その年、大震災でキャンプ中止となり参加できずにモヤモヤしていましたが2019年やっと待ちに待って参加する事が決まった。

年にして28歳。
バックパッカーや変な環境や国への旅もここ2-3年していない。
在学中から念頭にあったヘルスキャンプへの挑戦は遅過ぎたのか、ちょうどいいタイミングで参加できたのかは分からない。

日本で鍼灸あん摩の経験を色々積んでから参加できたので、鍼灸師あん摩師としてはちょうどいいタイミングにも感じるし。

スマートフォンが普及しているこの時代に活気のある若い人達が多いネパール に訪れたのは、情報社会の便利さと引き換えに世界中どこも同じようになってきてしまったのは、とても残念に感じる。

あと数年すれば世界中、同じような環境になってしまう予感がする。

情報が平等になれば、発展がとても早いことは誰でも想像ができる。

子供からお年寄りまで、靴もボロボロな人、物乞いをしている人がスマートフォンを持って微笑んでいる光景は違和感と、「よかったね」という気持ち、何か大切な物を失いかけているような焦燥感になる。

それでも日本では出逢えないような体調、悩み、病、痛みを抱えている人達に逢える。
そしてそれは日本での日常の臨床ではなかなか学べないような事ばかり。

全てが貴重な時間です。
先輩方の臨機応変な対応、何も無い場所での鍼灸。

日頃の意識する枠を超えた頭と身体、五感の使い方をする事ができました。
現場は押し付けられる、流れ作業ではなく、有るものを使って、精一杯施す。

はじめのうちは言葉も分からず、その人の身体の状況もわからず、日頃、日本にいる時と違った想像力が働きました。
始めのうちは1日10人。

日に日に15人くらい黙々とこなしていき。
帰国してからの訪問治療が更に楽しくなり、1日のこなす患者さんの量もなぜか増えてしまいました。

このキャンプに参加するには、もちろん鍼灸師としての目標なり何か得るモノが得たいと言う人にはオススメですが、最初から何か目的を持って、もっと下調べをしてその場所に行きたくても。

発掘調査でも無いし、下調べをしたり、インターネットで仕入れた様な情報は百聞は一見にしかずである事。
何も持たず出かけた方が目に見えないけれど「得られるモノ」が多く、大きいということ。

もしもこの感想文を読んで、一年に一度のこのキャンプに挑むか、悩んでいる人がいるとしたら、準備したらいいモノは健康な身体と吸収したい気持ち、順応する心構え、患者さん一人一人を観賞する、自分の内側の変化を観察すること。あとはパスポートを持って行けば大丈夫。

あとは会長や先輩達がサポートして導いてくれます。